9月の近況状況
室堂
9/6〜9
夏の高山植物と秋の高山植物が切替わる時期であり、現在30種類ほどの花が見られます。
黄花・・・・ミヤマアキノキリンソウ、キオン、カンチコウゾリナ、タカネニガナ、ウサギギク、タカネヨモギ
白花・・・・ウメバチソウ、ヤマハハコ、ミヤマダイモンジソウ、シコタンハコベ、ウラジロタデ、ゴマナ、オオハナウド、ミヤマセンキュウ、ミネウスユキソウ、タカネウスユキソウ、シラタマノキ、ミネヤナギ、イワオウギ、イワショウブ、ヒメイワショウブ
赤花他・・・トリカブト、イワギキョウ、オヤマリンドウ、ミヤマリンドウ、ヨツバシオガマ、タテヤマアザミ、クロトウヒレン、ワレモコウ、タカネマツムシソウ
10日程で上記の半分は見れなくなると思います。
また、毎日のように見かける雷鳥ですが、いっしょにいる子供雷鳥も随分大きくなっています。でも、雌のみで雄はなかなか見られません。
高山植物の撮影を希望される方は、今の内だと思います。
黒部平のお花もご紹介すると、室堂には咲いていない花は、ハクサンシャジン、タカネノコンギク、サラシナショウマ、ノリウツギ、ヒヨドリソウなどです。
室堂
9/10
今日は山ガールのブログに対抗して、山おっさんが「立山黒部アルペンフェスティバル」の様子を撮影してきました。
雷鳥沢のテント展示&体験会に顔を出してきましたが、日本最大のスケールということで、30張以上のテントが展示してあり、お客様もたくさん見に来られていました。ベースキャンプに使用する大型テントから1名用まで、見たら欲しくなるのが人情というものですが、後ろ髪を引かれながらも、ここは我慢して地獄谷へ向かいました。
地獄谷から天狗平まで歩いて、日ごろあまり歩かない水平道の写真も撮ってみました。地獄谷では雷鳥沢のテントを目的のお客さんとすれ違いながら、称名川に沿って、水平道へ進みます。
水平道はUP、DOWNが少ない歩きやすい道で、地獄谷からみくりが池温泉横までの570段以上の段数を登るよりずっと楽に帰れます。でもあまり人と出会いません。
道中には、青空に映えるナナカマドの実や、カンチコウゾリナの向こうに見える剱岳、イワイチョウの黄色の絨毯の先には大日連山と、最高のロケーションです。
室堂に戻ったらショー開始の時間だったので、急いで「ウェアリングショー」の撮影に行きました。
綺麗な女性モデルに混じって、弊社の社員も出演していました。最新モデルのショーで、これも見れば見るほど欲しくなります。
フェスティバルは明日までです。時間がある方は室堂まで!
天狗〜弥陀ヶ原
9/11
今日は「立山黒部アルペンフェスティバル」最終日でした。
室堂平のイベントは前日にご案内したので、弥陀ヶ原ホテルで開催されている、TECNICAとKEENのトレッキングシューズ無料試し履きと、タレントの福島さん、カメラマンの常見さんによる「山の楽しみ方、広がる。女子のための山レッスン」のトークショーを撮影してきました。自衛隊出身の異色の経歴をもつ福島さんと、まだまだ少ない女性カメラマンの常見さんとのトークショーにお越しのお客様も聞き入っていらっしゃいました。
おじさんにはよくわかりませんが、山に来る若い女性が増えることは嬉しいことです。山ガールブームがブームで終わりにならず、続いてくれることを祈ります。
話は変わり、紅葉の進み具合についてです。イワイチョウやウラジロタデ、コバイケソウなどは黄色、イワオトギリはオレンジに色付いています。但し、赤色に関しては、気の早いチングルマやナナカマドが所々に見受けられる程度で、本格的な色付きは始まっていません。
室堂の紅葉は、後1週間ぐらい、雷鳥沢は2週間ぐらいかかると思います。
去年の紅葉の状態はTopicsに載せてあります。参考にしてください。
室堂平
9/16
下界では残暑きびしく、猛暑が続いています。
しかし、天上界では15℃前後と、涼しい風が吹いており、連日登山やトレッキングのお客様がお越しになっています。一時は寒いくらいの気温となり、紅葉がいっきに進むかと思われましたが、最低気温も5℃から12℃へ逆戻りし、色付きも牛の歩みのようです。
但し、紅葉は始まっていないかというと、そうではなく、室堂平〜天狗平間の草紅葉はもう始まっています。イワイチョウの葉も鮮やかな赤色に変化し始めており、その中でも鮮やかなものを撮影してきました。また、逆行の光と風にゆれるチングルマの毛が美しく、可憐な白い花とは、違った魅力があります。
潰すと湿布の匂いがするシラタマノキや、クロマメノキ(ブルーベリー)など、沢山の実がなっており、散策するのが楽しみになります。しかし中には、毒をもつ実もあり、迂闊に食すと大変なことになるものもあります。代表的なのがオオヒョウタンボクの赤い実です。名前のとおり赤い2つの実が一部繋がっており、ヒョウタンのような形になることから名がつけられました。タンボ平や水平道など、手の届く場所に自生しているため注意してください。別名「嫁殺し」といわれています。何でも口に入れないようにしましょう。